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家の鍵はかけるのに、
パソコンの鍵は開けっぱなしになっていませんか。
空き巣は窓や玄関から入ってきますが、ネットの泥棒はパスワードの使い回しや、偽の警告画面、だましのメールから入ってきます。盗まれるのは、お金、個人情報、そしてSNSやメールのアカウントそのもの。被害に気づいたときには、取り返すのに長い時間がかかります。
- セキュリティソフトは本当に必要か、Windows標準の機能だけで大丈夫かがわかる
- ノートン・ESET・ウイルスバスター・ZEROの違いと選び方がわかる
- パスワード、二段階認証、フリーWi-Fiなど、個人でできる不正アクセス対策がわかる
- 乗っ取られたかも、と思ったときの対処法がわかる
この記事で紹介しているセキュリティソフト
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ESET HOME セキュリティ動作が軽い。古めのパソコンにも↓
ネットの被害はどこから入ってくる?「不正アクセス」の入り口を知る
総務省・警察庁などのまとめでは、2024年に認知された不正アクセス行為は5,358件。検挙された事件のうち、他人のIDとパスワードを使ったケースでは、「パスワードの設定・管理の甘さにつけ込まれた」ものが最も多くなっています。高度なハッキングより、「推測しやすい」「使い回している」パスワードが狙われているのが実態です。
5,358件不正アクセスの
認知件数(2024年)
約3分の1パスワード管理の
甘さが原因
10項目IPAが挙げる
個人向けの脅威
※不正アクセス行為の発生状況(総務省・警察庁・経済産業省、2024年)。「約3分の1」は、識別符号窃用型の検挙511件のうち174件。
IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」個人編には、次のような被害が並んでいます。
個人が狙われやすい主な手口(IPA「10大脅威 2026」個人編より)
- ネットサービスへの不正ログイン:使い回したパスワードが漏れ、別のサービスにも入られる
- フィッシング:銀行や宅配業者を名乗るメール・SMSから偽サイトに誘導され、IDやカード番号を入力させられる
- サポート詐欺(偽警告):「ウイルスに感染しました」という偽の画面と大きな警告音で電話をかけさせ、遠隔操作やお金を要求する
- ネットバンキング・クレジットカード・スマホ決済の不正利用:盗まれた情報で勝手にお金を使われる
- 不正アプリ:便利なアプリを装って、スマホの情報を抜き取る
セキュリティソフトは必要?Windows Defenderだけで大丈夫か
Windows 10・11には「Microsoft Defender(Windows セキュリティ)」というウイルス対策機能が最初から入っています。何も入れていない状態よりは、Defenderが有効になっているだけでも大きな差があります。そのうえで、市販のセキュリティソフトを入れる意味は「ウイルスを見つける力」だけではありません。
| 比べるポイント | Windows標準(Defender) | 市販のセキュリティソフト |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 年数千円〜(買い切り型もあり) |
| ウイルス対策 | 基本的な対策はできる | できる |
| 危険なサイト・詐欺サイトの警告 | ブラウザによって差がある | 専用の機能で警告するものが多い |
| スマホ・Mac・家族の端末 | Windowsのみ | 1つの契約で複数台・複数OSを守れるものが多い |
| パスワード管理・VPNなど | なし | 上位プランについていることが多い |
| 困ったときのサポート | 基本は自分で調べる | 日本語の電話・チャット窓口がある |
パソコンに詳しく、OSやブラウザを常に最新にし、怪しいメールを開かない自信がある人は、Defenderをきちんと有効にしておく方法でもかまいません。一方で、家族も同じパソコンを使う、スマホも守りたい、ネットバンキングやネットショッピングをよく使う、困ったときに相談先がほしいという人は、市販のセキュリティソフトを入れておくと安心です。
セキュリティソフトおすすめ比較|ノートン・ESET・ウイルスバスター・ZERO
どれも基本のウイルス対策はできます。違いは「動作の軽さ」「付いている機能」「料金の払い方」です。
| ソフト | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| ノートン 360 | 機能が多い。パスワード管理やVPNつきのプランも | 1本でまとめて守りたい人 |
| ESET HOME | 動作が軽く、パソコンが重くなりにくい | 古めのパソコン・ゲームや作業を快適にしたい人 |
| ウイルスバスター | 国内メーカー。日本語サポートが手厚い | 困ったときに電話で相談したい人 |
| ZERO ウイルスセキュリティ | 更新料がかからない買い切り型 | 費用をおさえたい人 |
迷ったらこれ。機能の多さで選ぶ
ノートン 360
世界的に知られたセキュリティソフトです。ウイルス対策に加えて、危険なサイトの警告、パスワード管理、VPN、クラウドバックアップなどがプランに応じてついてきます。パソコンとスマホをまとめて守れます。
| 強み | 機能の多さ・知名度 |
| 対応 | Windows・Mac・iOS・Android |
| 向く人 | 1本でまとめて守りたい |
動作の軽さで選ぶ
ESET HOME セキュリティ
動作の軽さで評価の高いセキュリティソフトです。パソコンが重くなりにくいので、古めのパソコンや、作業中に動きが遅くなるのが気になる人に向いています。日本ではキヤノンITソリューションズが販売しています。
| 強み | 動作が軽い |
| 対応 | Windows・Mac・Android など |
| 向く人 | パソコンを快適に使いたい |
日本語サポートで選ぶ
ウイルスバスター クラウド
日本の家庭で長く使われている定番ソフトです。国内メーカーのトレンドマイクロが提供していて、電話やチャットの日本語サポートが充実しています。詐欺サイトや偽のショッピングサイトの警告にも対応しています。
| 強み | 日本語サポート・定番 |
| 対応 | Windows・Mac・iOS・Android |
| 向く人 | 困ったら相談したい |
費用をおさえて選ぶ
ZERO ウイルスセキュリティ
ソースネクストが販売する、更新料がかからない買い切り型のセキュリティソフトです。一度買えば、使っているパソコンのサポート期間中は追加の支払いなしで使い続けられます。毎年の更新料を払いたくない人に向いています。
| 強み | 更新料0円 |
| 料金 | 買い切り |
| 向く人 | 費用をおさえたい |
※機能・対応OS・価格はプランや時期によって変わります。購入前に各ショップのページでご確認ください。
ソフトより大事?個人でできる不正アクセス対策7つ
セキュリティソフトは「最後の守り」です。そもそも入られないための習慣が、いちばんの防犯になります。
① パスワードを使い回さない
1つ漏れると、同じパスワードのサービスが全部危なくなります。大事なサービス(メール・銀行・ショッピング)だけでも別々にします。
② 二段階認証をオンにする
パスワードが漏れても、スマホに届く確認コードがなければログインできません。メール、SNS、銀行は特に設定しておきます。
③ OSとアプリを最新にする
更新は、見つかった弱点(脆弱性)をふさぐためのものです。「後で」にせず、自動更新をオンにしておきます。
④ メールやSMSのリンクから、すぐにログインしない
宅配や銀行、カード会社を名乗るメッセージは、偽物のことがあります。
→ 公式アプリやブックマークから開き直してログインする
⑤ 「ウイルスに感染」の画面が出ても電話しない
大きな警告音と電話番号が出る画面は、サポート詐欺の典型です。
→ 電話はかけず、ブラウザを閉じる。閉じられなければパソコンを再起動する
⑥ フリーWi-Fiで大事な操作をしない
カフェやホテルの公衆Wi-Fiには、暗号化されていないものや、偽のアクセスポイントがまぎれていることがあります。
→ ネットバンキングやカード入力はスマホの回線で行う。外でよく使う人はVPNを検討する
⑦ 家のWi-Fiルーターを買ったままにしている
初期設定のパスワードのままだと、近くから入り込まれるおそれがあります。
→ 管理画面のパスワードを変え、ルーターのファームウェアを最新にする
家の防犯と同じで、ネットの防犯も「入りにくくする」ことが基本です。住まいの防犯対策は防犯カメラの選び方と空き巣・強盗を寄せつけない防犯対策でまとめています。
パソコンが乗っ取られたかも?と思ったときの対処法
あわてずに、この順番で
- ネットから切り離す:Wi-Fiを切る、LANケーブルを抜く
- 別の安全な端末からパスワードを変える:メール、銀行、SNS、ショッピングサイトの順に。二段階認証もオンにする
- 銀行・カード会社に連絡する:身に覚えのない利用があれば、すぐに止めてもらう
- セキュリティソフトでスキャンする:入っていなければ、Windows セキュリティのフルスキャンを実行する
- 相談する:IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」や、警察のサイバー犯罪相談窓口、急ぎでなければ警察相談専用電話(#9110)に相談する
偽の警告画面で、遠隔操作ソフトを入れてしまった場合は特に注意。相手にパソコンを操作されている可能性があります。すぐにネットから切り離し、ネットバンキングのパスワード変更と、銀行への連絡を最優先にしてください。
セキュリティソフトのよくある質問
無料のセキュリティソフトでも大丈夫?
基本的なウイルス対策なら、無料のものやWindows標準の機能でもある程度は守れます。ただし、詐欺サイトの警告、複数台への対応、日本語サポートなどは有料版のほうが充実しています。ネットでお金を扱うことが多い人は、有料版を検討する価値があります。
セキュリティソフトを2つ入れたほうが安全?
おすすめしません。2つのソフトが同時に動くと、お互いを邪魔してパソコンが重くなったり、正しく動かなかったりすることがあります。市販のソフトを入れると、Windows標準の機能は自動で切り替わるのが一般的です。
Macやスマホにもセキュリティソフトは必要?
MacやiPhoneは比較的ウイルスに強いといわれますが、フィッシングや詐欺サイトの被害はOSに関係なく起こります。家族のスマホも含めて守りたいなら、複数台・複数OSに対応したプランを選ぶと管理が楽です。
VPNは必要?
家のWi-Fiだけでネットを使う人には、必須ではありません。カフェやホテル、駅などのフリーWi-Fiをよく使う人は、通信を暗号化するVPNを使うとのぞき見のリスクを減らせます。ノートンなど、セキュリティソフトの上位プランにVPNがついているものもあります。
まとめ|ネットの防犯も「入りにくくする」ことから
パスワードを使い回さない、二段階認証をオンにする、更新を後回しにしない。この3つだけでも、ネットの泥棒にとっては「入りにくい家」になります。そのうえで、家族やスマホもまとめて守りたい、困ったときに相談したいという人は、セキュリティソフトを入れておきましょう。
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