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「運動したほうがいいのはわかっているけど、ジムは続かない」。そんな人にこそおすすめなのがウォーキングです。特別な道具も技術もいらず、「いつでも・どこでも・誰でも」できる、いちばん手軽な運動です。
この記事では、ウォーキングにどんな効果があるのか、1日に何分・何歩歩けばいいのか、効果を高める歩き方まで、厚生労働省のガイドなど公的な情報をもとにまとめました。
ウォーキングの効果7つ
1. 生活習慣病の予防(血圧・血糖・脂質)
ウォーキングのような有酸素運動を続けると、高血圧・高血糖・脂質異常の改善が期待できます。厚生労働省のガイドでも、体をよく動かす人ほど生活習慣病の発症や死亡のリスクが低いという関係が示されています。
2. 脂肪が燃えやすくなる(ダイエット効果)
ウォーキングは安静時の約3倍のエネルギーを使う運動(3メッツ)とされています。一度に大きく体重が減る運動ではありませんが、毎日続けることで体脂肪、特にお腹まわりの内臓脂肪を減らす助けになります。大股で少し速く歩くと、使うエネルギーはさらに増えます。
3. 心肺機能(持久力)が上がる
少し息が弾むくらいのペースで歩くと、心臓や肺が鍛えられ、階段や坂道で息切れしにくい体になります。
4. 脚の筋力アップ・骨を丈夫にする
歩くことで太もも・ふくらはぎ・お尻の筋肉が使われ、足腰が衰えにくくなります。また、地面からの適度な刺激は骨を丈夫に保つのに役立ちます。
5. ストレス解消・気分が前向きになる
一定のリズムで歩き続けると、気分の安定に関わる脳内物質「セロトニン」の働きが高まるとされています。ウォーキングで緊張や抑うつ、疲労感といったマイナスの感情が減り、活力が高まるという報告もあります。気分がもやもやするときこそ、外を歩いてみるのがおすすめです。
6. 脳の健康を保つ
習慣的に体を動かすことは、認知機能の維持や低下の予防につながる可能性が報告されています。歩くことで脳の血流もよくなります。
7. 睡眠の質がよくなる
日中にしっかり体を動かすと、夜の寝つきや眠りの深さによい影響があります。特に朝や昼の明るい時間に外を歩くのは、体内時計を整えるうえでもおすすめです。くわしくは「快眠方法まとめ」もどうぞ。
ウォーキングは1日何分・何歩が目安?
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、次のような目安が示されています。
| 対象 | 1日の目安 | 歩数の目安 |
|---|---|---|
| 成人(18〜64歳) | 歩行かそれ以上の強さの活動を60分以上 | 約8,000歩以上 |
| 高齢者(65歳以上) | 歩行かそれ以上の強さの活動を40分以上 | 約6,000歩以上 |
ここでいう時間や歩数は、ウォーキングの時間だけでなく、通勤・買い物・家事など日常の動きもすべて含めた合計です。「毎日60分ウォーキングしないといけない」わけではありません。
ちなみに、国の調査(令和元年)では20歳以上の平均歩数は1日約6,300歩。多くの人は目標に少し足りていない計算です。
まずは「今より1,000歩(約10分)」多く歩く
いきなり8,000歩を目指すと続きません。ガイドでも、個人差をふまえ「今より少しでも多く体を動かす」ことがすすめられています。目安は今より1日1,000歩、時間にして約10分多く歩くこと。ひと駅手前で降りる、エレベーターより階段を使う、昼休みに10分散歩する、といった工夫で十分達成できます。
効果が上がる正しい歩き方
- 背すじを伸ばす:頭のてっぺんを上から吊られているイメージで。お腹に軽く力を入れます。
- 目線は遠くに:足元ではなく、10〜15mほど先を見ます。
- 腕は後ろに引く:肘を軽く曲げ、後ろへ引くように振ると自然に歩幅が広がります。
- かかとから着地して、つま先で地面を蹴り出す。
- いつもより少し大股・少し速く:「ややきつい」「うっすら汗ばむ」「会話はできるけれど息が弾む」くらいのペースが効果的です。
ずっと速歩きでなくても大丈夫。「普通歩き」と「速歩き」を数分ずつ交互にするだけでも、運動の強さを上げることができます。
ウォーキングの注意点
- 靴:クッション性があり、つま先に指1本分ほどの余裕があるものを選びましょう。
- 水分補給:夏はもちろん冬でも、こまめに水分をとりましょう。
- 準備運動とクールダウン:歩く前は足首回しや膝の曲げ伸ばし、歩いた後はふくらはぎや太もものストレッチを。
- 冬の早朝は注意:寒さで血圧が変動しやすいため、暖かい時間帯を選ぶか、しっかり防寒を。
- 満腹・空腹時は避ける:食後すぐや、何も食べていない状態での長時間ウォーキングは控えましょう。
- 持病がある方:心臓病・高血圧・糖尿病・膝や腰の痛みなどで治療中の方は、始める前にかかりつけの医療機関に相談してください。
歩きやすい靴を選ぶなら
ウォーキングでいちばん大事な道具は靴です。足に合わない靴は、膝や腰の痛み、靴ずれの原因になります。歩きやすさにこだわった公式ショップをいくつか紹介します。
どの靴も、できれば夕方(足がむくみやすい時間)に試着し、つま先に指1本分の余裕があるかを確かめて選びましょう。
ウォーキングを続けるコツ
- スマホの歩数計アプリで毎日の歩数を見える化する
- 「朝のコーヒーを買いに行く」など、目的地を決める
- 好きな音楽やポッドキャストを聴きながら歩く(周囲の安全には注意)
- 雨の日は「ショッピングモールを歩く」「室内で足踏み」で途切れさせない
歩数を毎日きちんと記録したい方は、スマホより正確に歩数を数えやすい専用の歩数計や活動量計もおすすめです。体組成計と組み合わせれば、体脂肪の変化も一緒に追えます。
脚の力や持久力をさらにつけたい方は「自転車の運動効果」や「筋トレの効果」もあわせて読んでみてください。ガイドでは、筋力トレーニングを週2〜3日行うこともすすめられています。
ウェアや用品をそろえるなら
汗をかいても乾きやすいトレーニングウェアや、ウォーキング用のソックス、リュック、水筒などは、スポーツ用品の通販でまとめてそろえると便利です。
まとめ|まずは今日、10分多く歩いてみよう
ウォーキングには、生活習慣病の予防、脂肪燃焼、心肺機能や足腰の強化、ストレス解消、脳の健康、睡眠の改善と、体にも心にもうれしい効果がたくさんあります。目安は成人で1日8,000歩、高齢者で6,000歩。でも最初の一歩は「今より10分多く歩く」で十分です。歩くだけで、明日の自分が少しずつ変わっていきます。
