冷房・暖房が使えないときの暑さ・寒さ対策|停電した夏の熱中症、冬の低体温症を防ぐ温度管理【災害・有事】

冷房も暖房も使えないときの温度管理|夏の熱中症・冬の低体温症を防ぐ方法

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

真夏の停電、真冬の停電。
エアコンが止まった部屋は、それだけで命に関わる。

災害や有事で電気が止まると、冷房も暖房も使えなくなります。エアコンの故障でも同じです。夏は熱中症、冬は低体温症。どちらも、知っていれば防げることが多い危険です。

  • 冷房が使えない夏に、熱中症を防ぐ方法がわかる
  • 暖房が使えない冬に、体温を守る方法がわかる
  • ストーブ・車・湯たんぽの「やってはいけない」使い方がわかる
  • 救急車を呼ぶべき危険なサインがわかる
目次

冷房が使えない夏|熱中症を防ぐ5つの対策

☀ 夏

停電した真夏の室内は、日差しが入るだけで一気に暑くなります。「部屋を暑くしない」「体を冷やす」「水分と塩分をとる」「涼しい場所へ移る」の順に考えます。

1. 日差しを遮り、風を通すカーテンやすだれで日光を遮り、窓を2か所以上開けて風の通り道を作ります。日が当たる部屋から、北側など涼しい部屋へ移るのも効果的です。
2. ぬれタオル+うちわで冷やすぬらしたタオルを肌に当て、うちわや充電式の扇風機で風を送ると、水が蒸発するときに熱を奪ってくれます。
3. 首・わきの下・太ももの付け根太い血管が通るこの3か所を冷やすと、効率よく体温を下げられます。瞬間冷却パックや、ぬれタオル、冷たいペットボトルを当てます。
4. のどが渇く前に水分と塩分のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分をとります。汗をたくさんかいたら、スポーツドリンクや経口補水液で塩分も補います。
5. 涼しい場所へ避難する家にいるのが危ないほど暑ければ、冷房のある場所へ移ります。自治体が指定する「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」も利用できます。
クーリングシェルターとは
  • 危険な暑さから避難できる場所:2024年4月に施行された改正気候変動適応法にもとづき、市町村長が指定する施設です
  • どんな場所?:公民館や図書館などの公共施設のほか、協力する商業施設なども指定されています
  • いつ開く?:「熱中症特別警戒アラート」が出ている間は、誰でも利用できるよう開放されます
  • 今のうちに確認:お住まいの市町村のホームページで、近くのクーリングシェルターを調べておきましょう

断水に備えて飲み水を多めに置いておくことも、夏の停電対策の一つです。電力が足りなくなりそうなときは、浴槽やバケツに水をためておくと、体を冷やす水にも使えます。

暖房が使えない冬|低体温症を防ぐ5つの対策

❄ 冬

冬の停電では、エアコンだけでなく、ファンヒーターや電気カーペット、多くのガス暖房も電気がないと動きません。地震で窓が割れたり壁にすき間ができたりすると、家の中でも外のような寒さになります。

1. 重ね着で空気の層を作る薄手の服を何枚も重ねると、間の空気が熱を逃がしません。首・手首・足首の「3つの首」をマフラーや手袋、靴下で覆うと効果的です。
2. 床からの冷えを断つ冷たい床に直接座ったり寝たりすると、どんどん体温が奪われます。段ボールや毛布、銀マットを何枚も敷いて、床との間に層を作ります。
3. 1つの部屋に集まる家族で日当たりのよい小さめの部屋に集まり、窓に段ボールや毛布をかけて冷気を防ぎます。人がいるだけで部屋は少し暖かくなります。
4. ぬれた服はすぐ着替える雨や雪、汗でぬれた服は体温を急速に奪います。すぐに乾いた服に着替えましょう。
5. 食べて、温かいものを飲む体は食べ物から熱を作ります。食事が不足すると熱を作る力が落ちるので、しっかり食べ、カセットコンロで湯を沸かして温かい飲み物をとります。

寝るときは、寝袋や毛布にくるまり、湯たんぽや使い捨てカイロで足元を温めると、ぐっと過ごしやすくなります。ただし、次の「やってはいけない」には十分注意してください。

冬の停電で命を落とさないために|やってはいけない3つのこと

① 閉めきった部屋でストーブや練炭を使い続ける
電気を使わない石油ストーブやカセットガスストーブは停電時に頼りになりますが、閉めきった部屋で換気せずに長時間使うと、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。一酸化炭素は色もにおいもなく、気づかないうちに命を落とすことがあります。定期的に窓を開けて換気し、七輪や練炭、発電機は屋内で絶対に使わないでください。
② 雪にマフラーが埋まった車でエンジンをかける
雪で動けなくなった車の中でエンジンをかけて暖をとると、雪でふさがれたマフラーから排気ガスが車内に入り込みます。JAFの実験では、マフラーのまわりを除雪しなかった車は、わずか22分で約3時間で死に至る濃度の一酸化炭素に達しました。窓を少し開けるだけでは防げません。マフラーのまわりの雪をこまめに取り除き、できるだけエンジンを切って、毛布や防寒着で寒さをしのぎます。
③ 湯たんぽやカイロを同じ場所に当てたまま寝る
44℃ほどの、熱いと感じない温度でも、同じ場所に3〜4時間当たり続けると「低温やけど」になります。痛みが少ないのに、深いところまで傷んでいることがあります。湯たんぽはカバーに入れて布団を温めるのに使い、寝るときは体から離します。カイロや電気毛布をつけたまま寝ないでください。

すぐに助けを呼ぶべき危険なサイン

☀ 熱中症:意識がない、呼びかけへの反応がおかしい、自分で水が飲めない、応急処置をしても良くならない
❄ 低体温症:激しい震えが止まってきた、話し方がおかしい、ぼんやりしている、動きがぎこちない
⚠ 一酸化炭素中毒:ストーブや車の中で、頭痛・吐き気・めまい・眠気が出た(すぐに外の空気を吸わせる)

こうしたサインがあれば、ためらわずに119番に通報してください。高齢の方や小さな子どもは、暑さや寒さを感じにくかったり、うまく伝えられなかったりするので、まわりの人が声をかけて様子を見ることが大切です。

暑さ・寒さの備えにそろえておきたいもの

夏用と冬用に分けて、電気がなくても使えるものを中心に選びました。

☀ 停電中も風を送る
充電式の扇風機

コードレスで使えるハンディ扇風機や卓上扇風機。ぬれタオルと組み合わせると、エアコンがなくても体を冷やせます。モバイルバッテリーから充電できるものが便利です。

☀ 冷蔵庫がなくても冷やせる
瞬間冷却パック

たたくだけで冷たくなる保冷剤。首・わきの下・太ももの付け根を冷やすのに使えます。冷凍庫が止まっても使えるのが強みです。

☀ 汗で失った塩分を補う
経口補水液(粉末タイプ)

水に溶かして作る粉末タイプなら、軽くて保存しやすく、防災リュックにも入れやすいです。

☀❄ 扇風機も電気毛布も動かせる
ポータブル電源

夏は扇風機、冬は電気毛布を停電中も使えます。消費電力の小さい家電なら長時間動かせるので、暑さ・寒さの両方の備えになります。

❄ 電気がなくても暖まる
カセットガスストーブ

カセットボンベで動く小型のストーブ。電気もガス管もいらないので停電時に頼りになります。使うときは必ず換気し、就寝中は使わないでください。

❄ ストーブを使うなら一緒に
一酸化炭素チェッカー(警報器)

目に見えない一酸化炭素の濃度が上がると、音で知らせてくれます。停電中にストーブを使う家や、冬に車中泊をする人の命を守る道具です。

❄ 床の冷えから体を守る
冬用の寝袋

家の中でも寝袋にくるまれば、暖房なしでも眠れます。避難所に持っていくこともできます。床との間には段ボールやマットを敷きましょう。

❄ 手軽に体を温める
使い捨てカイロ

電気も火も使わずに温まれる、冬の停電の必需品。肌に直接貼らず、同じ場所に長く当て続けないようにして、低温やけどを防ぎます。

※商品の価格・在庫は各ショップのページでご確認ください。暖房器具は必ず取扱説明書に従って使ってください。

暑さ・寒さ対策のよくある質問

Q. エアコンが故障しただけでも同じ対策でいい?

はい。停電でなく故障の場合は扇風機や電気毛布など他の家電が使えるので、さらに対策しやすくなります。修理を待つ間に危ないほどの暑さ・寒さなら、ためらわずに家族や知人の家、クーリングシェルター、冷暖房のある施設に移ってください。

Q. 停電中でも使える暖房は?

電気を使わないタイプの石油ストーブやカセットガスストーブは、停電中も使えます。ファンヒーターや多くのガス暖房は、点火や送風に電気を使うため、停電すると動きません。どちらのストーブも換気が必須です。

Q. 新聞紙は本当に暖かい?

新聞紙は空気の層を作るので、服の間に入れたり、足に巻いたりすると保温に役立ちます。床に何枚も重ねて敷けば、床からの冷えも和らぎます。ほかの身近な物の使い方は防災でラップが役立つ使い道10選でも紹介しています。

まとめ|温度管理は「我慢」ではなく「準備」で守る

暑さや寒さは、我慢して乗り切るものと思われがちです。でも、冷房や暖房が使えない状態が何日も続けば、我慢ではどうにもならなくなります。冷やす道具、温める道具、そして「危なくなったら移る場所」を、季節が来る前に用意しておきましょう。

電気・ガス・水道が止まったときの食事・お風呂・トイレについては停電・断水・ガスが止まったらどうなる?、備蓄全体については防災グッズ・備蓄品の本当に必要なものリストにまとめています。

参考にした資料

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この記事を書いた人

こんにちは。 このブログは、困難や障害を突破する方法を解説しています。 仕事・お金・健康に関する記事は、公的機関の資料やサービスの公式情報を確認して書いています。特に、薄毛・脱毛・歯列矯正など医療や健康に関わる記事は、学会の診療ガイドラインや公的機関の資料を根拠にし、記事の最後に参考資料を載せています(制作方針は運営者情報に掲載しています)。 私自身の実体験や、困難に直面したときの考え方はnoteでも発信しています。 ▶ note「突破ラボ」を読む 人生、山あり谷ありで、誰でも大なり小なり行く手を阻む壁みたいなものを感じている方も多いのではないでしょうか。健康に関すること、お金に関すること、対人関係に関すること、様々な壁が私たちの前に立ちはだかります。壁を前にすると、結構悲観的になったりしますよね。 でも、案外、見方を変えたらうまくいったり、案ずるより産むが易し、であまり考えずに行動したらうまくいったりすることもあります。このブログではそんな困難を突破する方法を提示していきたいと考えています。このブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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