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エアコンが止まった部屋は、それだけで命に関わる。
災害や有事で電気が止まると、冷房も暖房も使えなくなります。エアコンの故障でも同じです。夏は熱中症、冬は低体温症。どちらも、知っていれば防げることが多い危険です。
- 冷房が使えない夏に、熱中症を防ぐ方法がわかる
- 暖房が使えない冬に、体温を守る方法がわかる
- ストーブ・車・湯たんぽの「やってはいけない」使い方がわかる
- 救急車を呼ぶべき危険なサインがわかる
冷房が使えない夏|熱中症を防ぐ5つの対策
☀ 夏停電した真夏の室内は、日差しが入るだけで一気に暑くなります。「部屋を暑くしない」「体を冷やす」「水分と塩分をとる」「涼しい場所へ移る」の順に考えます。
- 危険な暑さから避難できる場所:2024年4月に施行された改正気候変動適応法にもとづき、市町村長が指定する施設です
- どんな場所?:公民館や図書館などの公共施設のほか、協力する商業施設なども指定されています
- いつ開く?:「熱中症特別警戒アラート」が出ている間は、誰でも利用できるよう開放されます
- 今のうちに確認:お住まいの市町村のホームページで、近くのクーリングシェルターを調べておきましょう
断水に備えて飲み水を多めに置いておくことも、夏の停電対策の一つです。電力が足りなくなりそうなときは、浴槽やバケツに水をためておくと、体を冷やす水にも使えます。
暖房が使えない冬|低体温症を防ぐ5つの対策
❄ 冬冬の停電では、エアコンだけでなく、ファンヒーターや電気カーペット、多くのガス暖房も電気がないと動きません。地震で窓が割れたり壁にすき間ができたりすると、家の中でも外のような寒さになります。
寝るときは、寝袋や毛布にくるまり、湯たんぽや使い捨てカイロで足元を温めると、ぐっと過ごしやすくなります。ただし、次の「やってはいけない」には十分注意してください。
冬の停電で命を落とさないために|やってはいけない3つのこと
電気を使わない石油ストーブやカセットガスストーブは停電時に頼りになりますが、閉めきった部屋で換気せずに長時間使うと、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。一酸化炭素は色もにおいもなく、気づかないうちに命を落とすことがあります。定期的に窓を開けて換気し、七輪や練炭、発電機は屋内で絶対に使わないでください。
雪で動けなくなった車の中でエンジンをかけて暖をとると、雪でふさがれたマフラーから排気ガスが車内に入り込みます。JAFの実験では、マフラーのまわりを除雪しなかった車は、わずか22分で約3時間で死に至る濃度の一酸化炭素に達しました。窓を少し開けるだけでは防げません。マフラーのまわりの雪をこまめに取り除き、できるだけエンジンを切って、毛布や防寒着で寒さをしのぎます。
44℃ほどの、熱いと感じない温度でも、同じ場所に3〜4時間当たり続けると「低温やけど」になります。痛みが少ないのに、深いところまで傷んでいることがあります。湯たんぽはカバーに入れて布団を温めるのに使い、寝るときは体から離します。カイロや電気毛布をつけたまま寝ないでください。
すぐに助けを呼ぶべき危険なサイン
❄ 低体温症:激しい震えが止まってきた、話し方がおかしい、ぼんやりしている、動きがぎこちない
⚠ 一酸化炭素中毒:ストーブや車の中で、頭痛・吐き気・めまい・眠気が出た(すぐに外の空気を吸わせる)
こうしたサインがあれば、ためらわずに119番に通報してください。高齢の方や小さな子どもは、暑さや寒さを感じにくかったり、うまく伝えられなかったりするので、まわりの人が声をかけて様子を見ることが大切です。
暑さ・寒さの備えにそろえておきたいもの
夏用と冬用に分けて、電気がなくても使えるものを中心に選びました。
コードレスで使えるハンディ扇風機や卓上扇風機。ぬれタオルと組み合わせると、エアコンがなくても体を冷やせます。モバイルバッテリーから充電できるものが便利です。
夏は扇風機、冬は電気毛布を停電中も使えます。消費電力の小さい家電なら長時間動かせるので、暑さ・寒さの両方の備えになります。
カセットボンベで動く小型のストーブ。電気もガス管もいらないので停電時に頼りになります。使うときは必ず換気し、就寝中は使わないでください。
目に見えない一酸化炭素の濃度が上がると、音で知らせてくれます。停電中にストーブを使う家や、冬に車中泊をする人の命を守る道具です。
※商品の価格・在庫は各ショップのページでご確認ください。暖房器具は必ず取扱説明書に従って使ってください。
暑さ・寒さ対策のよくある質問
Q. エアコンが故障しただけでも同じ対策でいい?
はい。停電でなく故障の場合は扇風機や電気毛布など他の家電が使えるので、さらに対策しやすくなります。修理を待つ間に危ないほどの暑さ・寒さなら、ためらわずに家族や知人の家、クーリングシェルター、冷暖房のある施設に移ってください。
Q. 停電中でも使える暖房は?
電気を使わないタイプの石油ストーブやカセットガスストーブは、停電中も使えます。ファンヒーターや多くのガス暖房は、点火や送風に電気を使うため、停電すると動きません。どちらのストーブも換気が必須です。
Q. 新聞紙は本当に暖かい?
新聞紙は空気の層を作るので、服の間に入れたり、足に巻いたりすると保温に役立ちます。床に何枚も重ねて敷けば、床からの冷えも和らぎます。ほかの身近な物の使い方は防災でラップが役立つ使い道10選でも紹介しています。
まとめ|温度管理は「我慢」ではなく「準備」で守る
暑さや寒さは、我慢して乗り切るものと思われがちです。でも、冷房や暖房が使えない状態が何日も続けば、我慢ではどうにもならなくなります。冷やす道具、温める道具、そして「危なくなったら移る場所」を、季節が来る前に用意しておきましょう。
電気・ガス・水道が止まったときの食事・お風呂・トイレについては停電・断水・ガスが止まったらどうなる?、備蓄全体については防災グッズ・備蓄品の本当に必要なものリストにまとめています。
