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もう台所の引き出しに入っている。
食品用ラップは、料理のためだけの道具ではありません。地震や台風などの災害、そして有事に備える家庭の備蓄に、1本加えておく価値があります。断水したときの食器代わり、寒い夜の保温、けがの手当てのときの手袋代わり。使い方を知っているだけで、1本のラップが何役にもなります。
- 防災でラップが役立つ使い道が10個わかる
- 止血のときのラップの正しい使い方がわかる
- アイラップなどのポリ袋で、少ない水でご飯を作る方法がわかる
- 新聞紙・ペットボトル・ゴミ袋の裏ワザもわかる
防災でラップが役立つ使い道10選
どれも、ふだん台所にあるラップでできます。
ラップを使った止血の手順|血液に直接触れないのがポイント
災害時は、すぐに救急車が来られないことがあります。出血している人がいたら、その場でできる「直接圧迫止血」を行います。
- 手を守る:ゴム手袋やビニール手袋をつける。なければ、手にラップを巻くか、ビニール袋をかぶせる
- 傷口に当てる:清潔なガーゼ、ハンカチ、タオルなどを傷口に当てる
- 強く押さえる:その上から指先か手のひらで強く押さえる。片手で止まらないときは、両手で体重をかけて押さえる
- 固定する:血が止まってきたら、ガーゼの上からラップや布を巻いて押さえておく
ラップと一緒にそろえたい救急用品|ガーゼ・テープ・絆創膏・消毒液
ラップは手袋や包帯の代わりになりますが、本物の救急用品があれば手当てはもっと確実になります。けがの多い片付けの時期にも使うので、防災リュックと家の両方に入れておきましょう。
止血のときに傷口に当てる、清潔な布の代わりです。1枚ずつ個包装された滅菌タイプなら、開けるまで清潔なまま保管できます。大きめのサイズも入れておくと、広い傷にも使えます。
ガーゼを肌に留めるテープです。はがすときに肌を傷めにくい不織布タイプや、かぶれにくい紙タイプがあります。ラップや包帯と組み合わせて使えます。
ガラスの破片や片付け中の小さな切り傷に。大きさ違いのセットや、水に強い防水タイプがあると便利です。傷を乾かさずに治すタイプ(ハイドロコロイド)もあります。
断水すると手を洗えません。手当ての前の手指の消毒や、はさみ・ピンセットの消毒にアルコールがあると安心です。傷口そのものは、まずきれいな水で汚れを洗い流すのが基本です。
手当てで血液に直接触れないための手袋です。ラップやビニール袋でも代わりになりますが、何枚か入れておけば手当てが確実になります。トイレの処理や片付けにも使えます。
※薬や消毒液は使用期限を確認し、ふだんの手当てで使いながら入れ替えましょう。
ポリ袋調理(アイラップ)|少ない水でご飯が作れる
ラップと並んで防災で活躍するのが、湯せんに使える耐熱性のポリ袋です。「アイラップ」はその代表で、防災食の作り方として人気があります。
やり方は、ポリ袋に食材を入れて空気を抜き、口をしばって、カセットコンロにかけた鍋で湯せんするだけ。袋ごとに違う料理を作れて、鍋の湯は汚れないので、同じお湯を何度も使えます。袋のまま皿に入れれば、食器も汚れません。
- ポリ袋に米と水を入れ、30分ほど浸してから空気を抜いて口をしばる
- 鍋の底に耐熱の皿を敷き、お湯をわかして袋を入れる
- 袋が鍋の底や側面に直接触れないようにして、中火〜弱火で加熱する
- 火を止めたら、そのまましばらく蒸らす
ラップ以外にも|身近な物でできる防災の裏ワザ
防災用にそろえておきたいラップ・ポリ袋
ふだん使いのものを多めに買っておけば、そのまま防災用になります。
クレハが防災用に出しているラップで、22cm×50mと持ち出しやすいサイズながら長さは十分。パッケージに災害時の使い方の例が載っています。持ち出し用のリュックに1本入れておくと安心です。
湯せんや電子レンジで使えるポリ袋。ご飯を炊く、カレーを温める、食材を小分けにするなど、災害時の調理にも普段の料理にも使えます。マチ付きで中身を入れやすいのも便利です。
※商品の価格・在庫は各ショップのページでご確認ください。
ラップの防災活用でよくある質問
Q. 防災・有事の備蓄用にラップはどのくらい用意すればいい?
決まった目安はありませんが、皿に敷く使い方だけでも、1日3食×人数分のラップを使います。家庭用の30cm幅を1〜2本多めに買い置きし、持ち出し用リュックには小さいサイズを1本入れておくと安心です。普段の料理で使いながら入れ替えれば、無駄になりません。
Q. 防災クレラップと普通のクレラップは何が違う?
防災クレラップ ミニは、持ち出しやすいサイズで長さが50mあり、パッケージに災害時の使い方の例や、災害用伝言ダイヤル・ハザードマップへのアクセス情報が載っているのが特徴です。ラップとしての基本的な使い方は普段のものと同じです。
Q. ラップでやけどの手当てはできる?
やけどは、まずきれいな流水で十分に冷やすことが大切です。冷やした後の傷口の扱いはやけどの程度によって変わるので、範囲が広い、水ぶくれができた、皮膚の色が白や黒に変わったといった場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。
Q. 普通のポリ袋で湯せんしてもいい?
いいえ。湯せんには、耐熱温度が表示された耐熱性のポリ袋を使ってください。耐熱でない袋は熱で溶けたり破れたりして、やけどの原因になります。
まとめ|知っているだけで、1本のラップが何役にもなる
災害のときに困るのは、「物がない」ことより「あるものの使い方を知らない」ことかもしれません。ラップ、ポリ袋、新聞紙、ペットボトル。どれも家にあるものですが、使い方を知っていれば、食器にも、手袋にも、毛布にも、明かりにもなります。
水・食料・簡易トイレなど、まずそろえておきたい防災グッズと備蓄量、有事のときの行動については、防災グッズ・備蓄品の本当に必要なものリストでまとめています。あわせて読んで、今日できる備えから始めてみてください。
