【PR】この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれる場合があります。情報確認:2026年10月
夜勤明けに家へ帰っても、なかなか眠れない。休みの日は寝て終わってしまう。子どもの行事や家族の予定に合わせにくい。看護師として働き続けたい気持ちはあるのに、夜勤だけがどうしても重くのしかかる――そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
夜勤がつらいのは、気持ちが弱いからではありません。夜に働き昼に眠る生活は、もともと体のリズムと逆向きです。この記事では、看護師が夜勤を減らす5つの方法を、今の職場での相談や勤務形態の見直しから整理します。収入の変化と求人の確認点も押さえ、転職先ごとの詳しい違いは別記事で比較できるようにしています。
最初に、今の職場で相談する内容を整理する
まず「月何回までなら続けられるか」「いつから減らしたいか」「日勤のみを希望するか」をメモにします。現在の夜勤回数、勤務間隔、実際に取れた休憩・仮眠も記録して、師長や上司との面談で伝えましょう。
相談するときは、夜勤回数の調整、日勤中心の部署への異動、勤務形態の変更を検討できるか確認します。すぐに結論が出ない場合は、次に話し合う時期と、それまでの勤務をどうするかも確認しておくと整理しやすくなります。
まず知っておきたい、夜勤の「基準」
自分の夜勤が多いのか少ないのかは、比べる基準がないとわかりません。参考になるのが、日本看護協会が2013年に公表した「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」です。勤務を組むときの目安として、次の11項目が示されています。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 勤務と勤務の間隔 | 11時間以上 |
| 勤務の拘束時間 | 13時間以内 |
| 夜勤の回数 | 3交代制では月8回以内 |
| 夜勤の連続回数 | 2回以内 |
| 連続勤務日数 | 5日以内 |
| 夜勤中の休憩 | 1時間以上 |
| 夜勤中の仮眠 | 実労働8時間以上なら2時間 |
| 夜勤後の休息 | 1回の夜勤後は24時間以上、2回連続なら48時間以上 |
| 週末の連続休日 | 月1回以上(前後に夜勤を入れない) |
| 交代の方向 | 正循環(日勤→準夜→深夜の順) |
| 早出の始業時刻 | 7時以降 |
このガイドラインは法律ではなく、守らないと罰則がある決まりでもありません。ただ、「今の勤務がどれくらい負担の大きい組み方なのか」を確かめる物差しとして使えます。たとえば、夜勤明けの翌日にすぐ日勤が入る、仮眠がほとんど取れない、という状態が続いているなら、基準から大きく外れていると言えます。
もう一つよく聞くのが「72時間ルール」です。病院の入院基本料(診療報酬)の要件として、病棟の看護職員の月平均夜勤時間を72時間以下に抑える仕組みで、2006年に導入されました。あくまで病棟全体の平均なので、一人ひとりの夜勤時間の上限ではありません。夜勤ができる人に夜勤が偏ると、平均は72時間以下でも、特定の人の負担が重くなることがあります。
夜勤を減らす5つの働き方
夜勤を減らす方法は、いきなり転職することだけではありません。今の職場でできることから、働く場所を変える方法まで、順に見ていきましょう。
1. 今の職場で、夜勤の回数や勤務形態を相談する
まずは師長や上司に、夜勤回数を減らせないか、日勤のみの勤務に変えられないかを相談してみる方法です。育児や介護、体調などの事情があれば、具体的に伝えるほど検討してもらいやすくなります。人が足りない職場では難しいこともありますが、「何回までなら続けられるか」を数字で伝えると、話が進みやすくなります。
2. 2交代と3交代を見直す
2交代は1回の夜勤が長い(16時間前後のことが多い)かわりに回数は少なめ、3交代は1回が短いかわりに回数が多くなりがちです。どちらが楽かは人によって違います。「長い夜勤のあとにまとまって休みたい」なら2交代、「1回の拘束が長いのがつらい」なら3交代が合うこともあります。病棟や病院によって体制が違うので、異動や転職の際の判断材料になります。
3. クリニックや健診センターで、日勤中心に働く
今の職場での調整が難しければ、クリニックや健診センターの日勤求人も選択肢です。勤務時間と仕事内容、夜勤手当がなくなった後の収入を確認します。職場ごとの比較は、下の転職先比較記事で確認できます。
4. 訪問看護で、夜勤のない働き方に変える
訪問看護を検討するときは、夜勤の有無に加えてオンコールの担当回数と実際の出動回数を確認します。「夜勤なし」だけで判断せず、夜間に対応する負担も含めて考えましょう。
5. 介護施設などで、夜勤の少ない職場を選ぶ
介護施設やデイサービスも候補ですが、夜勤・オンコールの有無は施設ごとに確認が必要です。病院を含めた転職先の違いは、夜勤を減らしたい看護師の転職先比較で整理しています。
夜勤を減らすと、給料はどれくらい変わる?
夜勤を減らすときに気になるのが収入です。看護師の平均年収は約520万円(平均年齢41.2歳、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」をもとにした集計)で、この中には夜勤手当も含まれています。
日本看護協会の調査をもとにした集計では、夜勤手当の平均は2交代で1回あたり約1万1,000円、3交代では準夜勤が約4,200円、深夜勤が約5,200円とされています。たとえば2交代で月4回の夜勤がなくなると、単純計算で月4万円前後、年間で50万円前後の手当が減ることになります。
ただし、収入は基本給、ほかの手当、賞与、残業の量でも変わります。夜勤がなくなっても基本給が高い職場や、オンコール手当がつく職場もあります。「夜勤手当がいくら減るか」だけでなく、年収の見込み全体と、体や家庭への負担を並べて考えましょう。
求人票で必ず見ておきたい「夜勤の中身」7項目
「夜勤あり」「夜勤月4回程度」と書いてあるだけでは、実際の負担はわかりません。転職で後悔しないために、次の7項目を確認しましょう。
- 夜勤の回数:求人票の「目安」ではなく、病棟の実際の月平均
- 勤務体制:2交代か3交代か、1回の夜勤の時間
- 仮眠:仮眠時間が実際に取れているか、仮眠できる場所があるか
- 夜勤の人数:夜勤帯の看護師の人数と、受け持つ患者の数
- 夜勤明けの扱い:明けの翌日が休みになっているか、勤務間隔が空いているか
- オンコール:頻度、出動の目安、手当の金額
- 残業:夜勤や日勤の前後に、記録や引き継ぎでどれくらい残っているか
このうち、仮眠が本当に取れているか、夜勤の人数が足りているかといったことは、面接では聞きにくいものです。看護師専門の転職サービスを使うと、担当者が職場の実情を確認してくれたり、条件の交渉を代わりにしてくれたりする場合があります。聞きにくいことほど、第三者に確認してもらうのが近道です。
看護師の転職、相談先の候補
看護師向けの転職サービスは、病院・クリニック・訪問看護・介護施設など、扱う求人の幅や得意な地域がそれぞれ違います。まずは2つほどに絞り、「夜勤を減らしたい」「日勤のみがいい」「オンコールは月何回まで」と、希望をはっきり伝えるところから始めましょう。
🩺看護師の相談先を、カードでひと目で比べたい人はこちら ›サービスの選び方や、複数のサービスを使うときの注意点は「医療・介護の転職サービス比較」で詳しく解説しています。
まとめ:夜勤を減らすのは、看護師を続けるための選択
夜勤がつらいと感じたら、まずは日本看護協会のガイドラインと今の勤務を見比べてみてください。基準から外れているなら、それはあなたのせいではなく、勤務の組み方の問題です。
今の職場で相談する、2交代と3交代を見直す、クリニックや訪問看護に移る。夜勤を減らす道はいくつもあります。収入の変化と体の負担を並べて、「何年先まで無理なく続けられるか」という目線で選びましょう。夜勤を減らすことは、看護師をやめることではなく、看護師を続けるための選択です。
参考:日本看護協会「夜勤・交代制勤務の負担軽減に向けて」、日本看護協会「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(2013年、勤務編成の基準は島根県の掲載資料で確認)、看護roo!「72時間ルール」、看護roo!「看護師の平均年収」(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」、日本看護協会「病院看護実態調査」をもとにした集計)。手当や勤務体制は職場によって異なります。
