(本ページはプロモーションが含まれています)
※この記事は2026年11月時点で公開されているインタビューや報道をもとに書いています。最新の情報は本人の発信や公式発表でご確認ください。
スキンヘッドにひげ、なのに甲高い声。『水曜日のダウンタウン』の「嘘つきキャラ」で、すっかり“日本中から嫌われる芸人”になった安田大サーカスのクロちゃん。
何を言われても平気な顔をしているので、生まれつきメンタルが強い人に見えます。ところが本人のインタビューを読むと、若い頃は仕事から帰るたびに「もうやりたくない」と大泣きするほど追い詰められていたことがわかります。
クロちゃんは、傷つかない人になったわけではありません。傷ついても、次の行動を起こす人になったのです。その転機になったのが、島田紳助さんの一言でした。
クロちゃんのプロフィール|もともとはアイドル志望
| 所属 | 安田大サーカス(団長安田、HIRO、クロちゃんの3人組) |
| 事務所 | 松竹芸能 |
| 出身 | 広島県 |
| キャラクター | 高い声と「嘘つき」「クズ」キャラ。『水曜日のダウンタウン』の企画で大ブレイク |
| 著書 | 『クロか、シロか。クロちゃんの流儀』、『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』ほか |
意外なのは、クロちゃんがもともとアイドルになりたかったことです。松竹芸能のアイドル部門に入ったつもりが、気づけばお笑いのネタ見せに参加させられていた。本人は「騙されて芸人になった」と笑って語っています。
トリオを組む相手として現れたのが団長安田さんとHIROさん。アイドルユニットだと思っていたクロちゃんは「やりたくない」と言ったものの、マネージャーに押し切られて芸人人生がスタートしました。
クロちゃんの挫折|喋るのが怖くなり「本気で辞めたい」と泣いた
芸人になったクロちゃんが最初にぶつかった壁は、「ボケ方がわからない」ことでした。
本人によると、子どもの頃から好きなことしかしてこなかったため、世間の「普通」や「常識」がよくわからなかったそうです。ボケは「普通」からずらすことで笑いになりますが、その前提がわからないので、ただスベって話が続かない。
声の珍しさで最初はウケても、トークになると変な空気になる。そんなことが続き、クロちゃんは喋ること自体が怖くなりました。当時の彼女からは「仕事から帰ってきたら、毎回『もうやりたくない』って大泣きしてたよ」と言われたそうです。本人はその記憶を消していたというほど、つらい時期でした。
島田紳助の一言|「死ぬ気でなにくそ!とかかってくるやつは『おっ』て思う」
それでもクロちゃんは辞めませんでした。本人が「今の僕がいるのは紳助師匠のおかげ」とまで語る出来事があったからです。
当時クロちゃんは、島田紳助さん主催の草野球に参加させてもらっていました。その打ち上げで、紳助さんがこう話したそうです。
「お前らみたいなのが普通に来ても収録中、全然怖くない。けど死ぬ気でなにくそ!! とかかってくるやつは、『おっ』て思う」
この言葉を聞いて、クロちゃんは自分の癖に気づきます。番組で一度空気が悪くなると、シュンとしてそれ以上喋らなくなっていた。「ああ、自分は死ぬ気で参加してないな」と。
へこむのはやめなくていい。でも黙るのはやめる
そこからクロちゃんの考え方が変わりました。
- スベっても、もう1回挑みにいく
- 一言で響かなければ、すぐ次のボケを出す
- 手数を打つことで、少しでもマイナスを減らす
大事なのは、クロちゃんが「へこまなくなった」わけではないことです。本人も「へこむのは、人間だから仕方ない」と語っています。変わったのは、へこんだ後の行動でした。落ち込んでも、次の一言を出す。その積み重ねが、今のクロちゃんをつくりました。
さらに紳助さんは、まだ何者でもなかったクロちゃんにも「一緒に頑張ろうな」と声をかけてくれたそうです。厳しい言葉と、背中を押す言葉。その両方が、辞めかけていた若手を踏みとどまらせました。
クロちゃんの声|からかわれた高い声を強みに変えた
クロちゃんには、紳助さんの言葉を受け止められる下地もありました。子どもの頃の「声」の経験です。
声変わりしても高い声のままだったクロちゃんは、同級生から「気持ち悪い」「変」と散々笑われてきました。声は自分ではどうにもできません。そのまま受け止めても、傷つくだけです。
そこでクロちゃんは発想を変えました。好きだったアニメの主題歌は女性アーティストが歌っていることが多い。自分ならそれをキーを下げずに歌える。それは“神様のギフト”だと思うことで、落ち込まずにすんだと語っています(文春オンライン)。
クロちゃんの病気|脳動脈瘤の手術とHIROの後押し
クロちゃんは健康面でも壁にぶつかってきました。TBS系『名医のTHE太鼓判!』で2型糖尿病と診断され、2018年には教育入院も経験。入院後にいったん数値は改善したものの、半年後の検査ではHbA1cが7.5%まで再び上がっていたと報じられています。糖尿病は今も向き合い続けている課題です。
同じ番組の検査では、直径7ミリの脳動脈瘤も見つかりました。なかなか手術の決心がつかなかったクロちゃんの背中を押したのは、過去に脳出血で倒れた経験のある相方のHIROさんでした。2019年1月に手術を受け、その後のイベントでは「今は何をやられても大丈夫です」と話しています。
2025年9月には声帯ポリープの切除手術も受け、Xで無事を報告しました。
クロちゃんはなぜ嫌われても病まないのか|真似できる3つの突破法
1. へこんでもいい。でも「次の一手」は出す
失敗した直後に黙ってしまうと、場には「失敗」だけが残ります。落ち込む気持ちは止めなくていい。そのうえで、角度を変えてもう一度出す。仕事の提案でも人間関係でも、そのまま使える考え方です。
2. 変えられないものは「意味」を変える
声そのものは変えられなくても、「この声だからできること」を探すことはできました。体質や生まれ、過去の失敗など、自分ではどうにもならないことに悩んだら、それが役に立つ場面はないかを考えてみる。クロちゃん流の「変換」です。
3. 大事な決断は、信頼できる人の言葉を借りる
芸人を続けるときは紳助さん、手術を決めるときはHIROさん。ひとりでは踏み出せない場面で、クロちゃんは身近な人の言葉に背中を押されてきました。迷ったときに相談できる相手がいること自体が、突破する力になります。
クロちゃんの本でメンタル術をもっと知りたい人へ
紳助さんの言葉や声のエピソードは、クロちゃんの著書で本人の言葉でくわしく読めます。
嫌われても病まない、クロちゃん流メンタル術30
悪口を受け流す「変換」の考え方や、落ち込んだときの立て直し方を、今日から真似できる形でまとめた一冊です(徳間書店)。
まとめ|傷つかない人ではなく、傷ついても動ける人に
- アイドル志望から「騙されて」芸人になり、若い頃はボケ方がわからず本気で辞めたいと泣いていた
- 島田紳助さんの「死ぬ気でかかってくるやつ」の話で、スベってもすぐ次を出す姿勢に変わった
- からかわれた高い声を前向きに捉え直し、打たれ強さの土台にした
- 脳動脈瘤ではHIROさんに背中を押されて手術を決断。糖尿病とは今も向き合っている
クロちゃんは最初からメンタルの強い人間だったわけではありません。へこみながら、そのたびに次の一言を出してきた人です。うまくいかない日が続いているときこそ、「へこんでもいい、でも黙らない」を思い出してみてください。
ほかの「突破した有名人」も読む


