ドウェイン・ジョンソンは、世界で最も稼ぐ俳優や人気プロレスラーとして有名ですが、彼の人生は決して順風満帆ではありませんでした。彼は幼少期から貧困や暴力、うつ病などに苦しみながらも、自分の夢を追い続ける勇気と努力で困難を乗り越えてきました。今回は、ドウェイン・ジョンソンの壮絶な半生と、彼が伝えるインスピレーショナルなメッセージについて紹介します。
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生い立ち
ドウェイン・ジョンソンは1972年5月2日にカリフォルニア州ヘイワードで生まれました。彼の父親はプロレスラーのロッキー・ジョンソン、母親はサモア系の歌手でした。しかし、彼の家庭は貧しく、幼い頃から転居を繰り返していました。彼は15歳の時に住んでいた家を追い出されました。
そんななか、母親は幹線道路で車から降りると、対向車線の方へ歩いて行ったといいます。慌てたドウェインは母親をつかまえて、路肩へと引っ張っていきました。しかし、母親はこの時に自殺しようとしたことをまったく覚えていないといいます。
フットボールの夢の終わり、そして、うつ病に
彼はハイスクール時代からアメリカンフットボールに打ち込み、マイアミ大学に奨学金で入学しましたが、怪我や競争相手の台頭によって思うような活躍ができませんでした。プレイができなくなった彼は、学校に行くのが嫌になり退学しました。しかし、当時、なぜ、そういうことになったのか、自分ではよく理解できませんでした。彼はメンタルヘルスというものを知らなかったのです。そのため、自分がうつ病であるとは思っても見ませんでした。
ドウェインは将来的にNFL選手になることを夢見ていましたがその夢は叶わず、カナダのフットボールリーグに参加しました。しかし、ここでも怪我のため1年ほどで解雇されました。
ドウェインはその後間もなく、当時のガールフレンドとも別れてしまったといいます。ドウェインは打ちのめされ、本当の苦しみ、痛みを味わい、怪我のためにプレイができなくなった、あの時と同じ気持ちに襲われました。この頃を振り返りドウェインはこう言います。「何もしたくないし、どこにも行きたくない状態になった。しょっちゅう泣いていた」
しかし、それを何とか自力で乗り越えたドウェインは結婚しますが、その後離婚をします。このときも同じ感覚におそわれます。
以後同様の経験を何回かした後、ようやく自分がうつ病であると自覚した彼は、自分のまわりには、気分の状態を打ち明けられる友人たちがいて、自分に寄り添ってくれる友人たちがいることに気づきました。
彼はツイッターの１２７０万人のフォロワーに呼びかけます。「気付くのに長い時間がかかったけど、恐れずに打ち明けることが大事だ。特に男性は、抱え込む傾向が強い」
プロレス業界への挑戦
精神的にどん底の状態を味わったドウェインですが、彼は自分をあきらめませんでした。彼は父親や祖父の後を継いでプロレスラーになることを決意しました。彼はWWE（当時WWF）と契約し、リングネーム「ザ・ロック」としてデビューしました。彼は自分のキャラクターやキャッチフレーズで人気を博し、多くのタイトルを獲得しました。彼はプロレス界のスーパースターとなりました。
ハリウッドへの挑戦
その後、彼は俳優としても活躍するようになりました。彼は『ミイラ再生』や『スコーピオン・キング』などのアクション映画から始まり、『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』シリーズなどの大ヒット作に出演しました。彼はコメディやドラマなど様々なジャンルに挑戦し、幅広い層から支持されました。彼は映画界でもトップスターとなり、2022年の年収は約300億円（約2.3億ドル）となり「世界で最も稼いだ俳優」1位にランクインしました。
ドウェイン・ジョンソンは、自分の人生に責任を持ち、自分の選択や行動によって自分の人生を変えていった人です。彼は他人や環境のせいにせず、自分の力で夢を追いかけました。彼は常に前向きであり、どんな困難にも立ち向かう勇気と希望を持ちました。彼は笑顔やユーモアも忘れず、人生を楽しみました。
ドウェイン・ジョンソンの名言
うつ状態を何回した後、ようやく自分がうつ病であると自覚した彼は、自分のまわりには、気分の状態を打ち明けられる友人たちがいて、自分に寄り添ってくれる友人たちがいることに気づきました。
ドウェインがうつ病との闘いについて英メディアに語ると大勢のファンが彼を応援しました。ドウェインはそれを受けてツイッターの１２７０万人のフォロワーに向け、
「葛藤を抱えているのは君だけじゃない。うつは相手を選ばず誰でもなり得る。自分は気付くのに長い時間がかかったけど、恐れずに打ち明けることが大事だ。特に自分たち男は、自分の中に抱え込む傾向が強いから」と呼びかけました。
ドウェイン・ジョンソンの名言
壁！君の成功は壁の向こう側にあるよ。壁をジャンプして乗り越えたり、ぐるっと回っていくことはできないよ。君は何をすべきかわかってるだろう？
“The wall! Your success is on the other side. Can’t jump over it or go around it. You know what to do.”
行動力と少しの才能があれば、山だって動かせるよ。
“With drive and a bit of talent you can move mountains.”
もし人生が過酷な状況へ君を追いやったとしても、「なぜ私が？」なんて言うな。「私を試してみろ！」と言ってやれ。
“When life puts you in tough situations, don’t say ‘Why me?’ just say ‘Try me’.”
あなたもドウェインのようになれる
肉体を鍛えることで、ドウェインのような何にも挫けない精神力を培うことができます。
肉体を改造し、鏡に映った自分を見たあなたは、「俺にもできるじゃないか！」と幸福感が高まり、自分で自分を褒めたい気持ちになることでしょう。筋トレは正しい方法で継続すれば、成果が目に見えて現れますので、達成感が半端ではないのです。この達成感は自己肯定感を呼び寄せ、自分に自信をつけてくれます。
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まとめ
ドウェイン・ジョンソンは、多くの人にインスピレーションを与える存在です。彼は自分の経験をもとに、夢を追い続けることや自分に正直であることなどの大切さを伝えています。
ドウェイン・ジョンソンは、ケガでフットボール選手の道を閉ざされたものの、プロレスラーという新たな道を見つけ、懸命に努力して困難を乗り越えた男です。俳優においても努力し続け、収入面でついに彼の右に出る者はいないほどの存在になりました。
そんな強靭な肉体と精神力を持つ彼ですが、意外なことにうつ病で悩んでいた時期もありました。彼は人生の壁に突き当たった人たちに向けて、時には周りの人たちに助けを求めることの必要性も説いています。
彼がこれからもどんな活躍を見せてくれるのか、今後も注目していきたいですね。
