英会話は、多くの人が学びたいと思っているスキルの一つです。しかし、英会話を学ぶのは簡単ではありません。実際に、英会話を学んでいるのに挫折してしまう人も少なくありません。では、なぜ英会話を学んでいるのに挫折するのでしょうか?この記事では、英会話を学んでいるのに挫折する原因と、それを克服する方法を紹介します。
目標が明確でない
英会話を学ぶ目的は人それぞれですが、目標が明確でないと、学習の方向性や進捗がわからなくなります。例えば、「英語が話せるようになりたい」という目標は、あまりにも漠然としています。どのレベルの英語が話せるようになりたいのか?どんなシチュエーションで英語を使いたいのか?どれくらいの期間で達成したいのか?など、具体的に設定する必要があります。
目標を明確にする方法
目標を明確にする方法としては、以下のようなものがあります。
SMARTの法則
「SMARTの法則」とは、目標設定のためのフレームワークの一種です。5つの要素を表す英単語の頭文字をとって、SMARTと呼ばれます。5つの要素は以下の通りです。
Specific(具体的な):目標が明確であること
(例)3ヶ月後には、日常のトピックでの10分間の会話がスムーズにできるようになりたい
Measurable(測定可能な):目標の達成度が測れること
(例)TOEICやTOEFLなどの公的なテスト を受ける
Achievable(達成可能な):目標が現実的であること
自分の現在のレベルや日常のスケジュールを考慮して、現実的な目標を設定。(例)「毎日1時間の英語 の勉強」より、「毎日20分のリスニングと10分のスピーキング練習
Relevant(関連性のある):目標が自分や組織の利益につながること
英会話の上達が自分の人生やキャリアにどのように関連しているかを明確にする。(例)「海外の友人とのコミュニケーションを深めたい」や「国際的な業務での仕事のチャンスを増やしたい」。
Time-bound(期限が明確な):目標に期限が設定されていること
具体的な期限を設定。(例)「6ヶ月後にはTOEICで800点を取る」や「1年後の夏休みに英語圏で旅行をする」。
SMARTの法則を用いると、目標達成の可能性を高めることができます。具体的な目標を立てることで、行動計画が立てやすくなり、進捗管理や評価もしやすくなります。また、目標が自分の成長や組織のビジョンと関連していることを意識することで、モチベーションも高まります。
その他の方法
目標を明確にしてやりぬくためには、いくつかの手法やアプローチが考えられます。以下にその方法をいくつか挙げます:
目標の明文化
目標を具体的に文章化することで、その実現のための動機や焦点を保つことができます。(例)「6ヶ月後には日常会話をスムーズにこなせるようになる」という目標を明文化する。
計画を立てる
目標達成のための具体的なアクションプランを作成し、それに従って行動することが大切です。(例)毎日朝8時から8時30分まで英語のリスニング練習、夜9時から9時30分まで単語の勉強。
小目標の設定
大きな目標を小さなステップや小目標に分解することで、その達成が容易になります。それぞれの小目標の達成を祝うことでモチベーションも維持できます。(例)毎週5つの新しいフレーズを学ぶ、毎日10分間英語を話す、毎月1回外国人と会話をする。
優先順位の設定
何から取り組むべきか、どのタスクが最も重要かを明確にして、効率よく取り組むことが重要です。(例)発音練習が最も必要なので、それを優先して取り組む。
習慣の形成
目標達成に必要な行動を日常の習慣として組み込むことで、持続的に取り組むことができます。(例)毎朝の通勤時に英語のポッドキャストを聴く。
進捗の確認とフィードバック
定期的に自分の進捗を確認し、必要に応じてアプローチを調整することが重要です。友人や同僚にフィードバックを求めるのも効果的です。(例)毎月の終わりに自分の発音や語彙の増加をチェックし、英語の先生や友人にフィードバックを求める。
モチベーションを維持する
なぜその目標を達成したいのか、その理由や意味を常に思い出すことで、動機を保つことができます。 (例)英語で楽しめる映画や音楽を楽しむ、旅行先での英会話の場面を想像する。
適切なリソースの活用
必要なツールやリソース、情報を活用して効率的に目標に取り組むことが大切です。(例)オンラインの英会話レッスン、英語の教材、アプリ、YouTubeチャンネルなどを活用。
環境の整備
目標達成を助ける環境を作ることも重要です。(例)集中できる作業スペースや、気分を上げる音楽、サポートを受けられるコミュニティなどに加入する。
失敗を恐れずに挑戦
道中で失敗や挫折は避けられないこともありますが、それを学びの経験と捉えて前に進むことが大切です。(例)新しい単語や文法を使って会話を試みる。うまくいかなくても、それを学びの機会と捉える。
学習方法が合っていない
英会話を学ぶ方法は人それぞれですが、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。
例えば、「教科書や単語帳だけで勉強する」という方法は、英語の知識は増えても、実際に使える英語力は身につきません。また、「ネイティブと話すだけで上達する」という方法も、文法や単語の間違いや癖に気づかなかったり、自分のレベルに合わない内容だったりすると効果がありません。
学習方法を見直す方法としては、以下のようなものがあります。
- 英会話に必要な5つの能力(聞き取り能力・意味取り能力・発音能力・表現能力・思考能力) をバランスよく鍛えることを意識する。
- 自分の弱点や課題を特定して、それに合わせた教材やサービス を利用する。
- 学習した内容を定期的に復習したり、実践したりすることで、定着させる。
モチベーションが低下する
上記でもモチベーションについては触れましたが、人の行動意欲を駆り立てるのがモチベーションですので、ここでも詳しく説明します。
英会話を学ぶことは楽しいことですが、時には苦労や挫折もあります。例えば、「思ったように上達しない」と感じたり、「話せない自分にイライラしたり」と落ち込んだりすることもあるでしょう。このようなときに、モチベーションが低下してしまうと、学習を続けることが難しくなります。
モチベーションを維持する方法としては、以下のようなものがあります。
- 英会話を学ぶことのメリットや楽しさを思い出したり、自分の成果や進歩を認めたりすることで、ポジティブな気持ちになる。
- 英会話を学ぶ仲間やサポーターを見つけて、一緒に勉強したり、励まし合ったりすることで、孤独感や不安感を減らす。
- 英会話を学ぶことをゲームやチャレンジにして、楽しみながらやる気を高める。例えば、目標達成に応じて自分にご褒美をあげたり、ランキングやバッジなどの要素があるアプリ を使ったりする。
まとめ
以上が、英会話を学んでいるのに挫折する原因と、それを克服する方法の紹介でした。目標を明確にし、小目標を達成すれば自然に大目標を達成できるような計画をつくることが重要です。また、モチベーションの低下は挫折する大きな原因のひとつですので、モチベーションを維持することも重要です。
英会話は、一朝一夕にできるものではありません。しかし、目標を明確にし、自分に合った学習方法を見つけ、モチベーションを維持することで、英会話の上達は十分可能です。あきらめずに頑張ってみましょう。
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